私は簿記3級を学ぶためにいくつかの教材を試してきました。
簿記3級の勉強法を調べているあなたは、もしかして「資格を取りたいけど、なかなか勉強する体力が続かない」と感じていませんか。
体力に自信がない人ほど、お金の知識は大切な武器になります。元気な人であれば、いざお金のトラブルが起きたときでも、気力と体力でなんとか乗り越えられるかもしれません。でも、疲れやすい体質だと、そう簡単にはいきません。だからこそ、あらかじめ知識として備えておくことが、自分を守る力になります。
簿記3級は、家計管理から確定申告、副業の収支管理まで、日常のお金の流れを把握するための基礎知識が身につく資格です。難易度も高くなく、働きながらや体調を見ながらでも取得を目指しやすいのが特徴です。
この記事では、疲れやすい人でも無理なく続けられる簿記3級の勉強法を、学習スタイル別にご紹介します。自分に合った方法で、着実に合格を目指しましょう。
疲れやすい人に簿記3級をおすすめする理由
時代が変わっても対応できる「守りの知識」
働き方や社会のルールは、年々変化しています。税制の改正、副業解禁、フリーランスの増加など、お金にまつわる制度は気づかないうちに変わっていきます。
副業やフリーランスをしていても、市場が変わって扱う商品が変わってもすぐに対応するとか、成長した時に税理士と話せるとか、経済ニュースがわかるとか、さまざまなメリットがあります。
何か変化があるたびに「どうすればいいんだろう」と慌てて調べるのは、体力がある人でも大変なこと。疲れやすい体質の人にとっては、さらに負担が大きくなります。
たとえばフリーランスとして仕事をはじめたとき、「売上が上がってきたら消費税はどうなるの?」「経費ってどこまで認められるの?」といった疑問が次々と出てきます。そのたびにゼロから調べていたら、それだけで消耗してしまいます。簿記の基礎知識があると、こうした疑問を自分でざっくりと整理できるようになり、税理士や専門家に相談するときも話がスムーズになります。
簿記3級で身につくお金の基礎知識は、そういった変化にも落ち着いて対応するための土台になります。知識があれば、新しい情報を理解するスピードも上がり、必要以上に慌てずに済みます。
体力がないからこそ、先に備えておく
元気な人であれば、いざというときに動いてなんとかすることができます。でも、体力に限りがある人は、トラブルが起きてから対処しようとすると、それだけで消耗してしまいます。
たとえば確定申告の時期に「領収書が全然整理できていない」「帳簿のつけ方がわからない」という状態だと、締め切り前に慌てて作業することになります。これが本当につらい。体調の悪い日に無理して作業して、そのあと数日寝込んでしまう、というパターンに陥りやすいのが疲れやすい人の特徴です。
だからこそ、余裕があるうちに少しずつ知識を積み上げておくことが大切です。簿記3級は難易度が低く、毎日少しずつ勉強するだけでも着実に力がつきます。体調の良い日に少し進めるだけでいい、そのくらいのペースで取り組める資格です。
知識として先に備えておくことで、トラブルが起きたときに「あ、これ知ってる」と落ち着いて対処できるようになります。それだけでも、消耗のしかたがずいぶん変わります。
日常生活でも使える知識が身につく
簿記というと「会社の経理」のイメージが強いかもしれませんが、3級で学ぶ内容は日常生活にも直結しています。
たとえば、家計簿をつけるときの考え方、副業の収支を管理するとき、確定申告のしくみを理解するときなど、知っておくと便利な場面が意外と多くあります。資格取得が目的でなくても、学んで損のない内容です。
具体的に言うと、こんな場面で役立ちます。
- 家計管理:収入と支出を「資産・負債・収益・費用」の視点で整理できるようになり、家計の現状が見えやすくなります
- 副業の収支管理:ハンドメイドやブログなど副業をしている場合、売上・材料費・経費をきちんと記録できるようになります
- 確定申告:青色申告・白色申告のしくみが理解しやすくなり、必要な書類の意味もわかるようになります
- 銀行や契約書類の読み取り:財務に関する書類や数字を見たとき、意味を読み取りやすくなります
どれも「知らなかったから困った」という経験をしやすいことばかりです。学んでおくことで、そうした場面での不安がぐっと減ります。
簿記はハードルが高いという方は、簡単な会計の本を2冊こちらの記事で紹介しています。
簿記3級が幅広くおすすめされる理由
簿記3級は疲れやすい人だけでなく、幅広い層におすすめされている資格です。主な理由を簡単にまとめます。
- 就職・転職で評価される:経理や事務職への応募時にアピールできる
- フリーランス・副業にも役立つ:自分で収支を管理する力が身につく
- 家計管理や確定申告に活かせる:お金の流れを正しく把握できるようになる
- 上位資格(2級・1級)へのステップになる:さらなるキャリアアップにつながる
もし簿記を活かして雇われる場合、パートや障害者雇用の経理なら簿記3級、正社員の経理なら簿記2級で、エクセルが使えることが大切です。
簿記3級の基本情報
試験の概要と合格率
簿記3級は、日本商工会議所が主催する「日商簿記検定」の入門レベルにあたる資格です。
試験は年3回(6月・11月・2月)実施されており、受験資格の制限はありません。誰でも受験できます。また、近年はネット試験(CBT方式)も導入され、好きなタイミングで受験できるようになりました。体調に合わせて受験日を選べるのは、疲れやすい人にとってもうれしいポイントです。
ペーパー試験は全国の商工会議所が定めた日程で実施されますが、CBT方式であれば試験会場が定めるスケジュールに従って随時受験できます。「体調が万全な日を選んで受けたい」という人には、CBT方式の方が向いているかもしれません。
合格率は試験回によって異なりますが、おおむね40〜50%前後で推移しています。しっかり勉強すれば十分に合格を狙えるレベルです。
試験形式は選択問題ではなく、仕訳を書いたり計算結果を記入したりする記述式です。そのため、「なんとなくわかる」レベルではなく、自分の手で書けるまで練習することが合格への近道になります。
勉強時間の目安
簿記3級の合格に必要な勉強時間は、一般的に50〜100時間が目安とされています。
1日1時間勉強するとすれば、2〜3ヶ月程度で合格圏内に入れる計算です。体調を見ながら1日30分でも、3〜6ヶ月かければ十分届きます。「毎日必ずやらなければ」と追い込まず、自分のペースで積み上げていきましょう。
疲れやすい人がよく陥るのは、「やる気のある日に一気にやりすぎて、翌日以降に体調を崩して長期間休んでしまう」というパターンです。こうなるとモチベーションも落ちやすく、そのままフェードアウトしてしまいがちです。
大切なのは「1回あたりの量より、継続できる量」を基準にすること。体調が良い日でも、欲張って2〜3時間やり続けるよりも、「今日は1時間で終わり」と決めて翌日につなげる方が長続きします。
勉強時間は、トータルで見れば確実に積み上がっていきます。焦らず、でも止まらず、というペースが疲れやすい人には一番合っています。
学習スタイル別・簿記3級の合格法
簿記3級の勉強法は、大きく分けて「動画で学ぶ」「テキストで学ぶ」の2つがあります。どちらが向いているかは人によって異なるので、自分の学習スタイルに合った方法を選ぶことが、長続きするコツです。
耳から聞いた方が情報が入ってきやすいタイプと、目から聞いた方が情報が入ってきやすいタイプがいるんですよ。自分がどちらか、過去の学習経験から考えてみてください。「授業の内容は聞いてるだけで頭に入った」という人は耳派、「先生の話より教科書を読む方がわかりやすかった」という人は目派が多いです。
耳から学ぶのが得意な人には動画講座
「文字を読むより、話を聞いた方が頭に入る」という人には、動画講座がおすすめです。
動画講座の最大のメリットは、講師が丁寧に解説してくれるため、独学でつまずきやすいポイントも理解しやすいことです。テキストだと「この説明、どういう意味?」と立ち止まりがちなところも、講師の言葉で聞くとすんなり入ってくることがあります。
また、倍速再生や一時停止ができるので、体調に合わせてペースを調整しながら進められます。横になりながらでも学べるのも、疲れやすい人にとってはうれしいポイントです。スマートフォンがあればベッドの中でも受講できますし、「今日は横になりながら30分だけ」という日でも前に進めます。
通勤・通学中や家事のながら学習にも向いており、まとまった時間が取れない日でも少しずつ進められます。「勉強のためにまとまった時間を確保しなければ」というプレッシャーが少ないのも、継続しやすい理由のひとつです。
おすすめの動画教材はスタディングです。
私も申し込んで使ってみましたが、AIが実力を判定してくれるなど、現在地の目安が分かって安心して進められるというのが気に入っています。「今の自分はどのくらいのレベルなのか」が可視化されると、次に何をやればいいかも明確になるので、迷って時間を無駄にすることが減ります。
忘却曲線に従って復習すべきタイミングで問題を再度出題してくれる機能もあります。人間の記憶は放っておくと急速に薄れていきますが、適切なタイミングで復習することで定着率が大きく上がります。これを自分で管理しようとするとかなり手間がかかりますが、スタディングはそれを自動でやってくれます。
コミュニティで勉強について報告し合って交流するのもとても楽しかったです。一人でコツコツ続けるのが苦手な人も、仲間の存在が後押しになります。
目から学ぶのが得意な人には書籍・テキスト
「自分のペースでじっくり読み込みたい」「気になるところを何度も見返したい」という人には、書籍・テキストが向いています。
テキストは自分のタイミングで開いて読めるため、体調の波に合わせやすいのが特徴です。蛍光ペンでマークしたり、付箋を貼ったりと、自分なりのやり方でカスタマイズできるのも魅力です。「ここは苦手だから付箋をつけておいて、後で重点的に見返す」という使い方ができます。
また、テキストは「どこまで読んだか」がページ数でわかるので、進捗を目で確認できるのも地味にうれしいポイントです。達成感が得やすく、続けやすいと感じる人も多いです。
書籍は動画講座と比べてコストが低く、手軽に始められます。「まずはお試しで」という人にも取り組みやすい方法です。教材費を抑えたい場合や、「本当に自分に向いているか試してから本格的に取り組みたい」という場合に特におすすめです。
私が買ってみて分かりやすいと思ったテキストです。
PR いちばんわかる日商簿記3級の教科書 第2版 [ CPA出版 ]
PR いちばんわかる日商簿記3級の問題集 第2版 [ CPA出版 ]
教科書で内容を理解したら、問題集で手を動かして定着させる、という流れがおすすめです。簿記は「読んでわかる」から「書けるようになる」まで練習が必要な科目なので、問題集とセットで使うのがポイントです。
疲れやすい人が勉強を続けるコツ
1日の勉強時間は短くていい
「毎日1時間やらなければ」と思うと、体調の悪い日にできなかったとき、そのままやめてしまいがちです。
おすすめは、1日15〜30分を目安にすること。短くていいと決めておくと、体調が優れない日でも「これくらいならできるかも」と取り組みやすくなります。調子の良い日に少し多めにやれば十分です。
「15分だけやる」と決めると、実際には乗ってきてもう少し続けられることもあります。でも、乗らない日は本当に15分で終わっていい。それでいいんです。勉強は毎日完璧にこなすことよりも、長期的に積み上げることの方が大切です。
体調に合わせてペースを変える
調子の良い日と悪い日で、勉強の内容を変えるのもひとつの方法です。
- 体調が良い日:新しい内容を学ぶ、問題を解く
- 体調が普通の日:動画を見直す、テキストを読み返す
- 体調が悪い日:無理せず休む、または動画を流し聞きするだけでもOK
「休んだら終わり」ではなく、「休むのも勉強の一部」と考えることが、疲れやすい人が長く続けるための大切な考え方です。
体調が悪い日に無理に勉強しても、記憶への定着率は低く、翌日以降の回復にも影響します。「今日は休む」と潔く決めた方が、トータルで見たときの勉強効率は上がることも多いです。
また、「苦手なところを克服しようとして詰め込む」より、「得意なところを確実にする」方が、疲れやすい人には向いていることがあります。得意なところを繰り返すことで自信がつき、苦手なところへの抵抗感も少しずつ下がっていきます。
「完璧にやろう」をやめる
疲れやすい人が勉強で挫折しやすいもうひとつの原因は、「完璧主義」です。
「この単元を完全に理解してから次に進まなければ」「わからないところがあるまま先に進んではいけない」と思うと、一箇所でつまずいたときに全体が止まってしまいます。
簿記3級は、全体像をざっくりつかんでから細部を理解していく方が、結果的に早く全体が見えてきます。最初は「なんとなくわかった」くらいで先に進んでしまって大丈夫です。一周して全体を見てから、二周目で理解を深める、という進め方が疲れやすい人には合っています。
「わからなくてもいいから先に進む」「完璧じゃなくていい」。これが、疲れやすい人が勉強を最後まで続けるための一番大切な心がけかもしれません。
まとめ:自分のペースで合格を目指そう
簿記3級は、疲れやすい人にこそ取っておいてほしい資格のひとつです。
時代の変化に備える守りの知識として、また日常のお金の管理に役立つスキルとして、生活のさまざまな場面で力を発揮してくれます。難易度も高くなく、自分のペースでコツコツ取り組める点も、体力に限りがある人に向いています。
勉強法は、耳から学ぶのが得意なら動画講座(スタディング)、目から学ぶのが得意なら書籍・テキスト(CPA出版のシリーズ)を選んでみてください。
大切なのは、完璧にやろうとしないこと。体調と相談しながら、少しずつ前に進んでいきましょう。1日15分でも、積み上げた日数が合格への道になります。
「疲れやすいからこそ、知識で備える」。その一歩を、今日踏み出してみてください。
簿記3級とFP3級に合格するのがお金の基礎です。




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