私はFP3級を学ぶためにいくつかの教材を試してきました。
FP3級の勉強法を調べているあなたは、もしかして「お金のことをちゃんと知っておきたいけど、なかなか勉強する体力が続かない」と感じていませんか。
体力に自信がない人ほど、お金の知識は大切な武器になります。元気な人であれば、保険の見直しや年金の手続き、税金のトラブルが起きたときでも、気力と体力でなんとか動けるかもしれません。でも、疲れやすい体質だと、そう簡単にはいきません。だからこそ、あらかじめ知識として備えておくことが、自分を守る力になります。
FP3級は、保険・年金・税金・住宅・相続など、人生に関わるお金の基礎知識が幅広く身につく資格です。難易度も高くなく、働きながらや体調を見ながらでも取得を目指しやすいのが特徴です。
この記事では、疲れやすい人でも無理なく続けられるFP3級の勉強法を、学習スタイル別にご紹介します。自分に合った方法で、着実に合格を目指しましょう。
疲れやすい人にFP3級をおすすめする理由
将来のお金の不安を、知識で減らす
老後の年金はどうなるのか、保険は何に入ればいいのか、税金はどう計算されるのか。お金にまつわる不安は、知識がないほど大きくなります。
疲れやすい体質だと、将来への不安が重なったとき、精神的にも体力的にも消耗しやすくなります。「なんとなくお金のことが心配」という状態は、実はじわじわと体力を奪っていきます。何かあるたびに「自分は大丈夫なんだろうか」と不安になり、調べようとしても情報が多すぎて疲れてしまう、という経験をしたことはありませんか。
でも、基礎的な知識があるだけで「なんとなく怖い」という漠然とした不安が、「これはこういうことか」という理解に変わります。たとえば、「老後2000万円問題」というニュースを聞いたとき、年金の仕組みを知っている人は「自分の場合はどうなるか」を落ち着いて考えられます。でも何も知らないと「2000万円も足りない!どうしよう」とパニックになってしまいます。
FP3級は、そういった不安を知識で減らすための資格です。完璧に理解しなくていい。「なんとなくわかった」という状態でも、漠然とした不安はずいぶん小さくなります。
体力がないからこそ、先に備えておく
元気な人であれば、いざというときに調べて動いてなんとかすることができます。でも、体力に限りがある人は、トラブルが起きてから対処しようとすると、それだけで消耗してしまいます。
たとえば、急に保険の更新が来て「このまま続けるべきか見直すべきか」を判断しなければならなくなったとき。基礎知識がないと、まず保険の仕組みを調べるところから始めることになります。体調が悪いなかでそれをやろうとすると、本当に消耗します。担当者の言うことをそのまま受け入れてしまったり、逆に怖くて何も決められなかったり、ということにもなりがちです。
だからこそ、余裕があるうちに少しずつ知識を積み上げておくことが大切です。FP3級は難易度が低く、毎日少しずつ勉強するだけでも着実に力がつきます。体調の良い日に少し進めるだけでいい、そのくらいのペースで取り組める資格です。
知識として先に備えておくことで、いざというときに「あ、これ知ってる」と落ち着いて対応できます。それだけで、消耗のしかたがずいぶん変わります。
日常生活のあらゆる場面で使える知識が身につく
FP3級で学ぶ内容は、日常生活に直結しています。
たとえば、保険の見直しをするとき、ふるさと納税や医療費控除を活用するとき、老後の資金計画を考えるとき。知っておくだけで得をする場面が、人生のあちこちに出てきます。資格取得が目的でなくても、学んで損のない内容です。
具体的にどんな場面で役立つか、いくつか挙げてみます。
- 保険の見直し:生命保険・医療保険・火災保険など、保障の内容と保険料のバランスを自分で判断できるようになります。担当者に言われるがままではなく、「この特約は自分に必要か」を考える軸ができます
- ふるさと納税・医療費控除:制度の仕組みを理解することで、手続きに迷わなくなります。「やったほうがいいのはわかってるけど、よくわからなくて手をつけられない」という状態から抜け出せます
- 年金の見通し:自分が将来いくらもらえるのか、今から何ができるかを考える土台になります。iDeCoやNISAの仕組みも、FP3級の知識があるとぐっと理解しやすくなります
- 相続・贈与:親が高齢になってきたとき、相続について基礎的な知識があると、家族間の話し合いがスムーズになります
- 住宅購入・賃貸の判断:住宅ローンや不動産の基礎知識が身につくことで、賃貸か購入かを考えるときに数字の根拠を持てるようになります
どれも「知らないと損をしやすい」ことばかりです。FP3級の知識は、自分の生活をじわじわと守ってくれる盾になります。
FP3級が幅広くおすすめされる理由
FP3級は疲れやすい人だけでなく、幅広い層におすすめされている資格です。主な理由を簡単にまとめます。
- 就職・転職で評価される:金融・保険・不動産業界への応募時にアピールできます。未経験でも「お金の基礎知識があります」という証明になります
- 保険・年金・税金の知識が身につく:人生のあらゆるお金の場面で役立つ、実用性の高い知識が幅広く身につきます
- 家計管理やライフプランに活かせる:自分や家族のお金を賢く管理できるようになり、将来の見通しが立てやすくなります
- 上位資格(2級・1級)へのステップになる:3級で全体像をつかんでおくと、2級への挑戦がスムーズになります
特に疲れやすい人にとっては、「試験のためだけでなく、自分の生活を守るための知識」として活用できる点が大きなメリットです。
FP3級の基本情報
試験の概要と合格率
FP3級は、日本FP協会および金融財政事情研究会(きんざい)が主催するファイナンシャル・プランニング技能検定の入門レベルにあたる資格です。
試験は年3回(5月・9月・1月)実施されており、受験資格の制限はありません。誰でも受験できます。また、近年はCBT方式(随時受験)も導入され、好きなタイミングで受験できるようになりました。体調に合わせて受験日を選べるのは、疲れやすい人にとってもうれしいポイントです。
試験の出題範囲は6つの分野に分かれています。ライフプランニングと資金計画・リスク管理(保険)・金融資産運用・タックスプランニング(税金)・不動産・相続・事業承継の6分野です。範囲は広いですが、各分野の問われるレベルは「基礎的な理解があるか」という入門レベルなので、深く掘り下げなくても合格できます。
合格率は試験回によって異なりますが、おおむね60〜70%前後で推移しています。簿記3級と比べても合格率が高く、しっかり勉強すれば十分に合格を狙えるレベルです。「難しそう」と感じるかもしれませんが、数字を見ると受験者の3人に2人は合格しています。正しく準備すれば、十分に手が届く資格です。
試験形式は、学科試験(マークシート)と実技試験(記述式)の2部構成です。どちらも合格することで資格取得となります。学科は選択肢から選ぶ形式なので、暗記が得意でない人でも取り組みやすいのが特徴です。
勉強時間の目安
FP3級の合格に必要な勉強時間は、一般的に60〜100時間が目安とされています。
1日1時間勉強するとすれば、2〜3ヶ月程度で合格圏内に入れる計算です。体調を見ながら1日30分でも、3〜6ヶ月かければ十分届きます。無理に詰め込まず、自分のペースで積み上げていきましょう。
疲れやすい人がやりがちなのは「やる気が出た日にまとめてやりすぎる」パターンです。調子が良い日に3〜4時間一気に勉強して、翌日以降に体調を崩して数週間止まってしまう、という経験をしたことはないでしょうか。こうなると「またできなかった」という挫折感も積み重なり、そのままやめてしまいがちです。
大切なのは「1回あたりの量より、続けられる量」を基準にすること。体調が良い日でも、「今日はここまで」と決めて翌日につなげる方が長続きします。勉強は一気にやることより、長く続けることの方がずっと大切です。
学習スタイル別・FP3級の攻略法
FP3級の勉強法は、大きく分けて「動画で学ぶ」「テキストで学ぶ」の2つがあります。どちらが向いているかは人によって異なるので、自分の学習スタイルに合った方法を選ぶことが、長続きするコツです。
耳から情報をインプットする方が得意なタイプと、目から情報をインプットする方が得意なタイプがいます。自分がどちらか、過去の学習経験から考えてみてください。「授業の内容は聞いてるだけで頭に入った」という人は耳派、「先生の話より教科書を読む方がわかりやすかった」という人は目派が多いです。
耳から学ぶのが得意な人には動画講座
「文字を読むより、話を聞いた方が頭に入る」という人には、動画講座がおすすめです。
FP3級は保険・年金・税金・相続など、覚える内容が多岐にわたります。テキストだけで独学すると「この制度、どう理解すればいいんだろう」とつまずきやすい部分が出てきます。講師がわかりやすく解説してくれる動画講座なら、複雑な制度も整理しながら理解できます。「なぜそういうルールになっているのか」という背景から説明してくれる講師も多く、丸暗記ではなく理解として定着しやすくなります。
倍速再生や一時停止を活用すれば、体調に合わせてペースを調整しながら進められます。横になりながらでも学べるのも、疲れやすい人にとってはうれしいポイントです。スマートフォンがあればベッドの中でも受講できますし、「今日は横になりながら30分だけ」という日でも前に進めます。
通勤・通学中や家事のながら学習にも向いており、まとまった時間が取れない日でも少しずつ進められます。「勉強のためにまとまった時間を確保しなければ」というプレッシャーが少ないのも、継続しやすい理由のひとつです。
おすすめの動画教材はスタディングです。
私も申し込んで使ってみましたが、AIが実力を判定してくれるなど、現在地の目安が分かって安心して進められるというのが気に入っています。「今の自分はどのくらいのレベルなのか」が可視化されると、次に何をやればいいかも明確になり、迷って時間を無駄にすることが減ります。
忘却曲線に従って復習すべきタイミングで問題を再度出題してくれる機能もあります。人間の記憶は放っておくと急速に薄れていきますが、適切なタイミングで復習することで定着率が大きく上がります。これを自分で管理しようとするとかなり手間がかかりますが、スタディングはそれを自動でやってくれます。特に覚える内容が多いFP3級では、この機能がとても助かります。
コミュニティで勉強について報告し合って交流するのもとても楽しかったです。一人でコツコツ続けるのが苦手な人も、仲間の存在が後押しになります。「今日も少し進んだ」という報告が習慣になると、勉強がルーティンとして定着しやすくなります。
目から学ぶのが得意な人には書籍・テキスト
「自分のペースでじっくり読み込みたい」「気になるところを何度も見返したい」という人には、書籍・テキストが向いています。
FP3級は出題範囲が広いため、テキストで全体像を把握しながら学ぶと理解が深まります。「この分野はどんな内容なのか」という全体像を先につかんでから細部に入る方が、記憶への定着がスムーズです。テキストは目次を見るだけで全体像が把握できるので、「今自分はどこを学んでいるのか」が確認しやすいのも特徴です。
蛍光ペンでマークしたり、付箋を貼ったりと、自分なりのやり方でカスタマイズできるのも魅力です。「ここは苦手だから後で重点的に見返す」という使い方ができます。体調が悪い日に「今日は付箋を貼ったところだけ見返す」という軽めの復習もしやすいです。
テキストは自分のタイミングで開いて読めるため、体調の波に合わせやすいのも特徴です。どこまで読んだかがページ数でわかるので、進捗が目で確認できます。「昨日より5ページ進んだ」という小さな達成感が積み重なると、継続のモチベーションになります。
書籍は動画講座と比べてコストが低く、手軽に始められます。「まずはお試しで」という人にも取り組みやすい方法です。教材費を抑えたい場合や、「自分に向いているか試してから本格的に取り組みたい」という場合に特におすすめです。
私が買ってみて分かりやすいと思ったテキストです。
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このシリーズはイラストや図解が豊富で、文章を読むのが苦手な人でも視覚的に理解しやすい構成になっています。テキストと問題集がセットになっているので、「読んで理解する→解いて定着させる」の流れをそのまま実践できます。
疲れやすい人が勉強を続けるコツ
1日の勉強時間は短くていい
「毎日1時間やらなければ」と思うと、体調の悪い日にできなかったとき、そのままやめてしまいがちです。
おすすめは、1日15〜30分を目安にすること。短くていいと決めておくと、体調が優れない日でも「これくらいならできるかも」と取り組みやすくなります。調子の良い日に少し多めにやれば十分です。
「15分だけやる」と決めると、実際には乗ってきてもう少し続けられることもあります。でも、乗らない日は本当に15分で終わっていい。それでいいんです。勉強は毎日完璧にこなすことよりも、長期的に積み上げることの方がずっと大切です。
「今日は動画を1本だけ見た」でもいい。「今日は苦手なところの付箋をめくって眺めただけ」でもいい。完全にゼロの日より、たとえ5分でも触れた日の積み重ねが、合格につながっていきます。「勉強した」という事実が小さくても積み上がっていくことで、自分への信頼感も少しずつ育っていきます。
体調に合わせてペースを変える
調子の良い日と悪い日で、勉強の内容を変えるのもひとつの方法です。
- 体調が良い日:新しい内容を学ぶ、問題を解く
- 体調が普通の日:動画を見直す、テキストを読み返す
- 体調が悪い日:無理せず休む、または動画を流し聞きするだけでもOK
「休んだら終わり」ではなく、「休むのも勉強の一部」と考えることが、疲れやすい人が長く続けるための大切な考え方です。
体調が悪い日に無理に勉強しても、記憶への定着率は低く、翌日以降の体調にも影響します。「今日は休む」と潔く決めた方が、トータルで見たときの学習効率が上がることも多いです。
「完璧にやろう」をやめる
疲れやすい人が勉強で挫折しやすいもうひとつの原因は、完璧主義です。
「この単元を完全に理解してから次に進まなければ」と思うと、一箇所でつまずいたときに全体が止まってしまいます。FP3級は範囲が広いので、一箇所で止まり続けると他の分野を学ぶ時間がなくなります。
FP3級は、全体像をざっくりつかんでから細部を理解していく方が、結果的に早く全体が見えてきます。最初は「なんとなくわかった」くらいで先に進んでしまって大丈夫。一周して全体を見てから、二周目で理解を深める、という進め方が疲れやすい人には合っています。
「わからなくてもいいから先に進む」「完璧じゃなくていい」。これが、疲れやすい人が勉強を最後まで続けるための一番大切な心がけかもしれません。
まとめ:自分のペースで合格を目指そう
FP3級は、疲れやすい人にこそ取っておいてほしい資格のひとつです。
保険・年金・税金・相続など、人生のあらゆるお金の場面で役立つ知識が身につきます。難易度も高くなく、合格率も高いため、自分のペースでコツコツ取り組める点が体力に限りがある人に向いています。
勉強法は、耳から学ぶのが得意なら動画講座、目から学ぶのが得意なら書籍・テキストを選んでみてください。
大切なのは、完璧にやろうとしないこと。1日15分でも、積み上げた日数が合格への道になります。体調と相談しながら、少しずつ前に進んでいきましょう。
「疲れやすいからこそ、知識で備える」。その一歩を、今日踏み出してみてください。
簿記3級とFP3級に合格するのがお金の基礎です。



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