「また人と話すだけでぐったりしてしまった」 「なんでみんなは平気そうなのに、自分だけこんなに疲れるんだろう」
そんなふうに思ったことはありませんか?
職場の飲み会が終わったあと、ひとりで布団に倒れ込んで「楽しかったけど、もう限界」とつぶやいた夜。友人との会話をずっと楽しみにしていたのに、帰り道は言いようのない疲労感でいっぱいだった日。
嫌いなわけじゃない。むしろ好きな人たちと過ごした時間なのに、なぜかものすごく消耗している。そのギャップが、また自分を責める材料になってしまう。
「もっとうまく付き合えればいいのに」 「なんで私はこんなに体力がないんだろう」 「社会人として向いていないのかな」
周りの人はケロッとしているのに、自分だけがこんなに消耗している。それがまた「自分はダメなんじゃないか」という気持ちに繋がって、余計しんどくなる。
でも、最近ようやく気づいてきたことがあります。
人に疲れやすいのは、弱さじゃない。ただ、環境が合っていないだけかもしれない。
今日はそんな話をしたいと思います。少し長くなりますが、同じように感じている方に届けばうれしいです。
「疲れやすい=頑張りが足りない」ではない
真面目に生きている人ほど、自分を責めがちです。
「もっと社交的にならなければ」 「コミュニケーション能力を上げなければ」 「あの人みたいにうまく立ち回れるようにならなければ」
そうやって自分を鍛えようとする姿勢は、けっして悪いことではありません。でも、頑張る方向が「自分を変える」一択になってしまうと、どこかで無理が来ます。
少し立ち止まって考えてみてください。
魚に「木に登れ」と言っても、それは魚の能力の問題ではなく、そもそも向いていない課題を与えられているだけですよね。水の中では誰よりも素早く動けるのに、陸の上ではうまく動けない。それは魚の欠点じゃない。
人に疲れやすいことも、もしかしたら同じかもしれません。今いる環境、今やっている仕事の形が、あなたという人間の性質と合っていないだけ。そう考えると、少し違って見えてきませんか?
「自分を変えよう」と努力するより先に、「環境を変えられないか」を考える視点を持つことが、疲れやすい人にとってはとても大切だと感じています。
占いの話から考える「生まれつきの向き不向き」
少し変わった話をします。占いの話です。
「占いなんて…」と思った方、少し待ってください。占いが当たるかどうかはさておき、古代の人たちが長い時間をかけて積み上げてきた観察眼は、案外バカにできないと私は思っています。
占いの世界では古くから、「人には生まれつき向き不向きがある」と考えられてきました。
そしてこんな考え方があります。自分に合った環境にいると、その人の本来の気質がそのまま長所として発揮される。でも合わない環境に置かれると、同じ気質がむしろ弱点のように見えてしまう、と。
たとえば、本来は経理や事務のような仕事が向いている人が、営業に回されたとします。真面目さが長所のはずなのに、「融通が効かない」と言われてしまう。長所が長所として機能しない環境に置かれているだけなのに、なぜか自分を責めてしまうんですよね。
逆に言えば、その人が経理の部署に異動したとたん、「仕事が丁寧で助かる」「数字が正確で信頼できる」と評価される可能性だってある。変わったのは本人ではなく、環境だけなのに。
もっと言えば、占いでは働き方そのものにも向き不向きがあると考えます。
- 組織の中で安定して働くのが合う人
- 自分でスケジュールを決めて動くフリーランスが合う人
- 自分のお店を持って自営業をする人
- 人をまとめるリーダーのポジションが合う人
- 家庭を中心に暮らすことで力を発揮できる人
「人に疲れる」というのも、もしかしたら今の環境が自分に合っていないサインなのかもしれません。組織の中で毎日大勢の人と関わることが体質に合っていないだけで、フリーランスとして一人で仕事をすれば意外と平気かもしれない。あるいは、自分がトップに立つポジションなら、人と関わっても疲れないタイプかもしれない。
「人に疲れる自分はおかしい」ではなく、「今の形が自分に合っていないだけかもしれない」。その視点の転換が、次の一歩につながることがあります。
今の環境が自分に合っていないだけかもしれない——そう考えると、少し楽になりませんか?
まず「自分はどんな環境が合うのか」を考えてみる
では、自分に合った環境を知るにはどうすればいいのか。
難しく考えなくていいと思います。まずは、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
「疲れたあと、何をすると回復するか?」
ひとりで静かに過ごす(読書・散歩・ゲームなど)と回復する人は、内向的な性質を持っている可能性が高いです。誰かと話したり、外に出かけたりすると逆に元気になる人は、外向的な傾向があるかもしれません。
どちらが良い・悪いではありません。ただ、前者であれば、一日中人と関わり続ける仕事は消耗しやすい。後者であれば、一人で黙々とする作業が続くと逆に疲れてくる。
自分の「回復の仕方」を知ることは、どんな環境が自分に合っているかを知るための、一番シンプルな手がかりです。
「どんな状況のときに”やりがい”を感じるか?」
たくさんの人に感謝されたとき? 自分だけの作業をコツコツ仕上げたとき? 誰かの役に立てたと感じたとき? 自由に自分のペースで動けたとき? 新しいことを学んで理解できたとき?
これを書き出してみると、自分が何を大切にしているかが少し見えてきます。「人に感謝される場面が好き」なら、人との関わり自体は嫌いではなく、関わり方や密度の問題かもしれません。「一人で仕上げる達成感が好き」なら、一人作業が中心の仕事が向いている可能性があります。
「今、一番しんどいのはどんな場面か?」
会議?電話対応?急なお願い?ランチの雑談?大人数の場?初対面の人?
「しんどい場面」を具体的にしていくと、何が自分に合っていないのかが見えてきます。全員と関わるのがしんどいのか、特定の人や状況がしんどいのか。それによって、次のステップが変わってきます。
たとえば「大人数はしんどいけど一対一は大丈夫」という人は、大勢を相手にする仕事を避けるだけでかなり楽になるかもしれない。「初対面がしんどいけど慣れた人とは平気」という人は、新規対応が少ない仕事を選ぶことで消耗が減るかもしれない。
「人に疲れる」をひとまとめにせず、もう少し細かく見ていくと、対策が見えやすくなります。
疲れやすい人が働き方を変えるとき、考えたい3つの方向
自分の性質が少し見えてきたら、次は「じゃあどんな働き方が合うのか」を考えてみましょう。
大きく分けると、3つの方向があると思っています。
① 人との関わりを「減らす」方向
一日中誰かと話し続けなくていい環境を選ぶ、という考え方です。
たとえば在宅でできる仕事。ライティング、データ入力、イラスト制作、プログラミング、翻訳、動画編集、Webデザイン、SNS運用代行……こういった仕事は、基本的に一人で進められます。クライアントとのやり取りはあっても、テキストベースが多く、自分のペースで返せることがほとんど。
職場に毎日通って、何時間も人と顔を合わせ続けることが当たり前だった働き方から、「必要なときだけ連絡を取り、あとは一人で集中して仕事をする」スタイルに変わるだけで、消耗のペースはまったく違ってきます。
クラウドソーシングサービス(クラウドワークスやランサーズなど)を使えば、会社に属さなくても仕事を受けることができます。最初は単価が低くても、実績を積むことで徐々に単価を上げていくことも可能です。まずは今の仕事をしながら副業として始めて、慣れてきたら徐々に比重を移していくやり方も、体力的に無理なく続けやすい方法のひとつです。
私自身、疲れやすい体質と向き合いながら、在宅でできる仕事を少しずつ試してきました。「自分のペースで動ける」という感覚は、体力管理においてもとても大切だと実感しています。誰かのスケジュールに合わせて無理をしなくていい、体調が悪い日は少しセーブできる——その余白があるだけで、仕事の続けやすさがまるで変わります。
② スキルを「武器」にして選択肢を広げる方向
人と関わらない仕事をしたいと思っても、何も強みがない状態では仕事を取ることが難しい場面もあります。そこで、スキルを身につけることで選択肢を広げる方法があります。
たとえば簿記の資格。数字を扱う仕事は、比較的黙々と進めやすく、在宅や一人作業が多い分野でもあります。経理・記帳代行・確定申告サポートなど、フリーランスとして活動している方もいます。簿記3級であれば、会計の基本的な知識を身につけることができ、経理や財務の入口として評価されることも多いです。
FP(ファイナンシャルプランナー)の知識も、自分の家計管理や将来設計に役立ちながら、副業としての可能性も広げてくれます。お金の相談に乗る仕事は、対面よりもオンラインや文章でのやり取りが増えており、疲れやすい人でも取り組みやすい形で関われる場面が増えてきています。
「資格をとるのは大変そう…」と思うかもしれません。でも、最近はオンライン講座や教材も充実していて、自分のペースで勉強できる環境が整ってきています。通学する必要がなく、体調が悪い日は休んで、良い日に進める。体力に不安がある方でも、少しずつ進められる方法を選べるようになってきました。
スキルを身につけることは、「今すぐ仕事を変える」ためだけではなく、「いつでも動ける状態をつくる」安心感にもつながります。今の職場で無理をしなくていい理由のひとつになる、ということです。
簿記3級の勉強法の記事です。
FP3級の勉強法の記事です。
③ 「一人で全部頑張らない」方向
疲れやすい体質の人が見落としがちなのが、この視点です。
一人で仕事も家事も全部こなそうとすると、どうしても限界が来やすい。「弱いから助けを求める」のではなく、そもそも一人の人間がすべてを担うのには無理がある、という話です。
信頼できるパートナーと一緒に暮らすことで、役割を分担して、お互いの得意不得意を補い合うことができます。「弱いから誰かに頼る」ではなく、「それぞれの強みを活かして協力し合う」という考え方です。
実際、疲れやすい人にとって「安心できる家庭」というのはとても大切なベースになります。外の世界で消耗してきたとき、安心して回復できる場所があるかどうかは、長い目で見たときに体力の使い方を大きく変えます。帰ってきたら一人でぐったりするしかない、という状況と、誰かがいて「おかえり」と言ってくれる状況では、回復の速さが違います。
また、共働きであれば収入が2本になることで、どちらかが無理をして働き続けなくてもよくなる場合もあります。「体力的にこの仕事は続けられない」と思ったとき、すぐに仕事を変えたり、働き方を調整したりする余裕が生まれやすくなります。
もし今、一人でがんばりすぎているなと感じているなら、パートナーと共に生きる暮らしの形を考えてみるのも、一つの選択肢かもしれません。
「出会いを探したいけど、恋愛に体力を使う余裕がない」という方には、結婚相談所という選択肢もあります。利用する方の中には、「恋愛が苦手」「自分から動くのがしんどい」「真剣に探したいけど合コンや婚活パーティーは疲れる」という理由で選ぶ方も多いそうです。ゴールが明確で、真剣な方同士で出会える環境として、疲れやすい人にとっては意外と向いている仕組みかもしれません。
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「今すぐ全部変えなくていい」という話
ここまで読んで、「でも実際に変えるのって大変だよな…」と思った方もいると思います。
そうです。全部いっぺんに変える必要はまったくないと思っています。むしろ、疲れやすい人が一気に変えようとすると、その変化自体でまた消耗してしまいます。
まずは、今の生活の中で「少しだけ人との関わりを減らせる場面」を探してみること。たとえば、ランチを一人で食べる日をつくる。テキストで済む連絡を電話にしない。週に一日、予定を入れない日をつくる。誰かに誘われたとき、断る練習を少しずつする。
小さなことでも、「自分の体力をどう使うか」を自分で選ぶ練習になります。そしてその積み重ねが、少しずつ生活を変えていく力になります。
そして、もし「在宅でできる仕事に興味がある」「スキルを身につけてみたい」「一人で全部背負うのをやめたい」と思ったなら、その気持ちを大切に、少しずつ動いてみてください。一気に全部変えなくていい。まず一歩だけ、踏み出してみる。それだけで十分です。
人に疲れるのは、弱さじゃない。ただ、今の環境がまだ自分に合っていないだけかもしれない。
そう思えると、何かが少し変わってくる気がします。
まとめ
- 人に疲れやすいのは「弱さ」ではなく、「環境との不一致」かもしれない
- 古代の占いの考え方にも「人には生まれつき向き不向きの環境がある」という視点がある
- 同じ気質でも、環境が変わるだけで長所になったり弱点に見えたりする
- 自分の回復パターン・やりがいを感じる場面・しんどい場面を知ることが出発点
- 働き方を変える方向は大きく3つ:人との関わりを減らす/スキルで選択肢を広げる/一人で全部背負わない
- 全部いっぺんに変えなくていい。まず小さな一歩から
このブログでは、疲れやすい体質と向き合いながら、自分に合った仕事・副業・生き方を模索している私の経験を綴っています。同じように感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
私のことを書いている記事です。







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